僕の家の前では、しばしば、犬の落とし物が見つかる。
この落とし物は、こどもの頃からずいぶんと見かけるが、家を出てすぐ前にあったりすると、ガックリくる。しかも、道の真ん中だから、グッと重くなる。かくして、お掃除が粛々と執り行われる。
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僕の家は、砂利石が転がる道に面して建っている。道幅にして、軽自動車がなんとか通れる程度なので、この道の奥にある住宅に住む人たちも、車を使う時には、この道を通ることはまずない。車を使う時には、アスファルトで舗装された別の道を使うようだ。
この道は長さにして50m足らず。道沿いには、友人のビニールハウスがある。ときたま、友人の農作業のために道が塞がれることもあるが、車の往来を気にする必要はまずない。ビニールハウスにある作物を眺めながら、のんびりと散歩気分をたのしむにはちょうど良い道なのだ。
こういうこともあって、家の前を通って街道に抜ける人は、この道の真ん中をのんびりと歩いている。だから、なおさら、この落とし物には困るのだ。
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そう言えば、野良犬をなかなか見かけなくなった。昔は、ちょっと歩いているだけで野良犬を見かけたが、最近は、本当に見かけなくい。保健所の取り締まりが厳しいのか、地域による違いなのか。まあ、野良犬の減ったのなら良いことだ。もっとも、厄介なのは、お犬さまたちの落とし物だ。
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しかし、飼い主たちのマナーは、どうなっているのだろう?
僕の見る限り、家の前を犬を連れて通る人は、袋とはさみをセットにして持ち歩いている。特に、比較的若い人たちには、このマナーが守られているように思う。文字にすると陰口をしているようだが、お年寄りが子犬を連れて歩いているときは、どうも怪しい。子犬は、道すがら、何度となく腰を落とした仕草を見せるが、お年寄りの中には、わざとなのか、それには目もくれないようにしている。
うーん。
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ペットを飼うな、とは言わないが、ペットを飼うなら、自分のペットたちに向けられる目線を自分に向けられる目線と同じように感じてほしい、と思う。
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こどもの頃、畑のあぜ道などは、落とし物が見つかる格好の場所だった。ちょっと気を抜いて歩いていると、靴の裏からなんとも言えぬ感覚が伝わってきた。その直後に野良犬を見つけると、腹立たしくなった。野良犬は、好き勝手なところを歩いて、ところ構わず落とし物をしていくのだ。
アスファルトに舗装された車が行き交う道では、落とし物が道の真ん中に落ちていることはまずない。あるとすれば、電柱などの陰になったところ。それも、人が歩く道の端あたりだ。
このように考えていくと、どうも落とし物の主は、人と一緒に行動している。人が道の端を歩けば、落とし物は、道の端にある。そして、人が道の真ん中を歩けば、落とし物は、道の真ん中にある。
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さてさて。どうしたものか。
落とし物だけに落とし主がいるならば、届けるべきなのだろうか?
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