2005年11月25日金曜日

大きな白菜

今日は、夕方から友人の手伝いで、畑に行った。
車で1時間くらいの場所にある畑で、晩秋の紅葉を楽しみながらの移動だ。
これは、これで楽しい。

出掛けるのが遅くなった分、畑に着く頃には、すっかり日が落ちてしまっていた。僕たちは、ヘッドライトを点けて、暗がりの中で作業をする。

友人の畑仕事を手伝い始めた頃は、こんな暗がりに作業をすることそのものが驚きだったが、今では、すっかり当たり前の風情になった。「太陽が昇ると仕事を始め、沈むと仕事が終わる・・・」そんな発想は、友人にはないらしい。

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友人が白菜の収穫をしている傍らで、僕は、畑に散乱した葉っぱなどを集めて回った。暗闇の中では、ライトを点けていても、なんとなく手探りの状態になる。

集めた葉っぱは、大きなプラスチィック製のカゴに入れる。このカゴは、野菜収穫用のカゴと葉っぱなどの畑のゴミ収集用のカゴと使い分けているが、基本的には同じものだ。カゴに野菜を入れて、ほぼいっぱいに入れた状態だと、大人がなんとか持って歩くことができるくらいの重さになる。

ちなみに、友人は、このカゴを「ネギカゴ」と呼んでいるが、葱の収穫に使う様子を僕は見たことがない。

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白菜は、畑では、大きな葉っぱを花のように広げている。お店に並ぶ白菜は、その広がった葉っぱの中心にある。だから、白菜の株は、収穫が終わると、真ん中がぽっかりと無くなった状態になっていて、丘に揚げられた大きなクラゲのようで情けない。

もっとも、暗闇の中では、畑の畝に葉っぱが敷き詰められたようにしか見えない。そのうえ、一度乾燥してしまった白菜が夜露に濡れて、白菜の甘い匂いがする。見えにくい分、嗅覚が敏感になっているのだろうか?

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寒いだろう、と思って少し多めに着込んできたが、1枚ずつ服を脱いでいくうちに、結局いつものトレーニング・ウェア姿になってしまった。

トレーニング・ウェアは、サッカー練習用でもあり、畑の作業着ともなっている。丈夫で、汚れても平気で、そして、意外なことに薄いのに温かく感じる。保温性が優れているのだと思う。余談だが、ナイキやアディダスといったメーカーには、ここに大きな市場があることに気がついて欲しい、と思う。

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友人が、暗闇の中でぶつぶつ言っている。
「白菜が、大きすぎる・・・」

友人に言っても、仕方ないが心の中でつぶやいてみる。
「あんたが作ったんでしょうが・・・」

友人の作る白菜は、そのひとつひとつがとても重い。たくさんの水分を含んでいるので、葉っぱも分厚い。

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友人の様子を見に行くと、ネギカゴの中にあったのは、8つ。スーパーで売っている大きさの白菜だったら、12個くらいは余裕で入るはずなのだが、8つは、ネギカゴの中でぎっしりと収まっていた。

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結局、僕は、ネギカゴで14杯分の葉っぱを集めた。葉っぱを集めると言っても、ライトの中に照らし出された葉っぱを掴んではカゴに放り込む、という具合だから、すぐにカゴはいっぱいになる。かなりの量だ。

しかし、拾い集めた畑を見直してみると、たいした面積にはなっていない。

うーん。白菜そのものが大きいから、残った葉っぱも大きい、という訳か。うーん。

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友人が言った。「明日は、昼から来よう」
そう言って、僕たちは、小芋の収穫へと別の畑に向かっていった。

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